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真砂佳明(まなごよしあき)

龍神村森林組合 代表理事組合長

林業・木材業界の一年の振り返り
1.森林環境譲与税と森林経営管理制度スタート
2.ロージンググラップルの開発
3.紀州材展in自民党本部

2019.12.30  

この一年の振り返り

法・制度、技術・機械、身の回りの
3点からそれぞれひとつずつ
思い浮かぶ事をあげていきます。

1.森林環境譲与税と森林経営管理制度スタート

制度面から見ると、一番はやはり森林環境譲与税とセットになっての森林経営管理制度がスタートした事だと思います。簡単に言うと森林管理について市町村に、森林環境税(譲与税)という財源と共に大きな責任を担わせる制度です。

森林経営管理制度の説明はこちら⬇️

https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/keieikanri/attach/pdf/sinrinkeieikanriseido-18.pdf

この制度について
肯定的な面と否定的な面とどちらの思いもあるのですが、詳しくはまたの機会に述べさせて貰おうかと思っています。

まだ制度がスタートしたばかりで、本格的な運用がされていない所が多いのですが、林業界の宿願であった安定財源の森林環境税、税の徴収に先がけて森林環境譲与税として、初めて市町村に交付された記念すべき年であったと思います。

2.ロージンググラップルの開発

まずはYoutubeのこの動画を御覧下さい(2分ちょっと)。
https://youtu.be/0XSpunibVjY

まだまだ開発途中で、厳密には今年開発されたと言うのではないのですが、おもしろいでしょう!
全国的には、山に作業道という簡易な道を入れて、重機を使って木を出してくるのが主流になっているのですが
和歌山県は地形が急峻なので、道が入りにくく
山に架線(ワイヤー)を張って、ウインチ(ドラム)がいくつも(だいたい3つ)ついた集材機を使って木を出してくる架線集材が今でも主流です。

架線の張り方や、いくつもあるレバーを駆使する集材機の操作には熟練の技術が必要なのですが、機械自体は数十年前からほとんど姿、形の変わらないままで、どちらかというと「古臭い技術」というような扱いをされる様な事もありました。

それに加えてジーゼルエンジンの排ガス規制などで、集材機に適したエンジンが無くなり、集材機の製造が出来なくなる恐れが出て来たことから、「油圧式の集材機」を開発しようと、平成24年に和歌山県で、架線集材研究会(架集研)というのが発足しました。

自分は、架線集材技術も機械的な事も詳しくないのですが、主要メンバーが地元のよく知ってる方々だったので、割と早いうちから会員に入れてもらいました。

紆余曲折はあるのですが、林野庁や県の行政、機械メーカーに協力して貰いながらまずは、一点物の機械の製造が得意でカニクレーンが有名な前田製作所さんによる油圧式集材機の1号機が完成、お披露目したのが平成26年。

その後多くの林業機械を作っているイワフジさんが油圧式集材機に参入。

架集研の集まりの時

「危な〜てしんどい荷掛け、フックがグラップル(木を掴む機械)になったら、危なないし楽でおもしろいでなぁ」

と冗談半分に言っていたのが、先の動画にある様に可能な技術になって来ました。

まだ改良すべきところはある様ですが、
「AIとか積んだら、夜中に勝手に集材作業して、朝、土場(集材場所)に来たら木が100㎥とか積み上がってて、あとは造材するだけww」

などと笑い話にしてたのが、現実になる日も近いかも知れません。

3.紀州材展in自民党本部

今年の6月6日に自民党本部の玄関先で「木の国和歌山 紀州材展in自民党本部」というのを開催しました。



 

ヒョンな事から開催が決まったのですが、主催はなんと、自分が会長を務める紀州材流通促進協議会・・・。

農業では何度か物産展があったらしいのですが、林業のみでの物産展は初めて。

金はない、時間はない、偉い人はいっぱい、初めての事ばかりでホンマどえらい大変でしたが、一番苦労をかけた事務局さんと「和歌山のあいつらアホやなぁ〜。何しはじめるやら分からんぞ!って言われたら勝ちや!!」と言いながら、「目で見て・耳で聞いて・鼻で匂って・口で味わって・手で触って、林業・木材を五感で感じてもらう」をコンセプトに開催しました。

統計の数字では見た事があるかもしれないけど、実物を見た人は東京にほとんどいない『1㎥の木』を実感してもらうのに、うちの山で自分で伐り出して来た直径16cm×3mのスギ(1本0.077㎥)13本1.01㎥を展示(因みに市場価格で1本千円)。

ダメ元思いつきで言ってみたら自民党の事務局さんからokが出てしまったプロセッサの展示。慌てて付き合いのあるコマツの販売店に相談に行くと、所長がノリノリで協力してくれることになり、さらにシュミレーターまで持ち込んで実現の運びに。



スーツやワイシャツでは感じが出ないので、自分は地下足袋に作業着、普段の山行きの格好だったのですが、SPさんの付く幹事長や大臣のいる所で本物の腰鉈をさしてる訳にいかんので、急遽自作したタケミツならぬスギミツ腰鉈。



いろんな関係者が心から心配してた、オープニング式典でマムシ焼酎(自家製)を賭けての二階幹事長とのジャンケン大会も、おおいに盛り上がって無事終了し、マムシ焼酎を手にした学生さんと二階幹事長との記念写真。


「二階事務所に陳情、お願いに行った人間は日本中にいくらでもおるやろけど、『幹事長にジャンケンして欲しい』って秘書さんと真剣に交渉したのは、後にも先にもワシしかおらんやろ!」というが自慢となりました。


ほかにも東京の木材市場の競り子さんによる木製品の競り市や、物産販売展示、シカ肉の試食などなど、大勢の国会議員さんや秘書さんに林業を感じて、話を聞いてもらえて、「けっこういい林業のアピールになったかな!」と自賛しています。

楽しかったし、そして本当に大勢の人に助けてもらって感謝々々です。

ありがとうございましたm(_ _)m。

まだまだいろんなことのあった1年でしたが
来年も大きな事故なく
楽しく元気で過ごせる年でありますように(-人-)

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